カテゴリ:Review-ブック( 11 )

ゼロの使い魔 / ヤマグチノボル

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知人に進められるままに読み始め、本日にて最新刊である12巻を読み終えました。
お久しぶりです、Lionという哺乳類です。
 
率直な感想を言うと、魔法系の話は、カタカナの呪文や名前を覚えるのが苦手な僕は避けていましたが、これは面白かったです。
ただ単純にラブコメなだけでなく、異国において類稀な力を持たされた主人公の葛藤も、年相応なところが可愛らしく、けど逞しく描写されていて、
どうにも応援してあげたくなる内容でした。
 
ただまぁなんというか、きつい言い方をしてしまうと、
主人公とヒロインの関係なんですが、
読んでいる人は知ってると思いますが、お互いに好意を寄せているのですが、ヒロインは自分の身分をどうしても思慮に入れてしまい、それで主人公が他の子といるとやきもちを焼く、
逆に主人公は自分がヒロインを好きであることを自覚し、しかし間の悪さでどうにも上手くいかない、
というものが、もう既に4巻辺りで読んでてぐったりでした。
使い回しに見えちゃうんですよどうしても。
すれ違う、勘違いはラブコメのストーリーに留まらず、それこそ実際の恋愛にスパイスとして働きかけますが、
これはもうスパイス入れすぎで味に飽きてしまうといわざるを得ないでしょう。
多分多くの方がそんな訳の判らない偶然に振り回されるヒロインの姿が滑稽で読んでいるのでしょうが、
僕にはちょっと味付けが濃すぎでしたね。
成長しない女の子は苦手です。

シエスタは僕個人のメイド道とずれているので許せないです。
主人が誰を好きであろうとも、それを奪う位置には立たず、甲斐甲斐しく尽くす。
主人にとって「必要な存在」、と思ってもらえる、
それだけを望む姿勢こそがメイドには必要なのです!

メイドとは!
1.見た目より機能性。体が汚れないよう、スカートは長く在るべき也。
2.自らの主人のみを考えず、万物に対し敬意を払うもの也。
3.主人を愛すのも良しとするが、自制を図れる程度に抑えるべき也。
4.半端な心持でメイドをするべからず、主人の命令には絶対服従也。
5.清楚な心構えをいつ何時たりも忘れてならない也。
6.誰か専属メイドになってください。

キュルケはむしろ好きかも。
豪胆だけど相手の気持ちを組んでやれる女性ってなんか万能的で好きです。
青子先生や哀川さんも似たような理由で好きです。
要するに学校の先生を敬愛する気持ちに近いかもしれません。

タバサは男だったら尚の事萌えたというのは君と僕の秘密。

明らかに感想書くの下手になってて多少凹み気味。
もうちょっと落ち着いたら書き直したいかもしれませんね。
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by lion-cage | 2007-10-27 16:51 | Review-ブック

零崎軋識の人間ノック / 西尾維新

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――“殺し名”の第3位に列せられ、また最も異端と呼ばれる殺人鬼一族「零崎一賊」。
釘バット“愚神礼賛(シームレスバイアス)”振るう、一族の中でも最も殺戮に純粋な男,「零崎軋識(きししき)」は、『零崎の中の零崎』と称される「零崎人識」と出会う。
次から次へと現れる“殺し名”の精鋭たち。
欠け値無しの無銭にして無制限の一対一。
そしてその死闘の行く末に、軋識は一体何を見出すか――
 
久々に書きます。
というかこの作品自体は結構前に出ていたのですが、自分は『ファウスト』にて軋識の回は読んでいたんですよ。
なので買うまでも無いかなーと思いつつも結局目に付いたので購入。
 
最後のストーリーが若き頃(?)のl『人類最強の請負人』こと「哀川潤」との出会いだったのですが、
これも込みで、全体的に戯言遊びが少なくて残念でした。
やはり西尾作品というと人を喰った調子の言葉遊びですよね。
毒されると暇なときフレーズを妄想したくなるそれらのセンテンスは、切っても切り離せない醍醐味の一つだと思います。
 
どうやら「化物語」は西尾節が聞いた作品という風の噂を聞いたので、今度はこっちを読んでみたいです。
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by lion-cage | 2007-10-06 15:04 | Review-ブック

Fate/Zero Vol.3 -散りゆく者たち- / 虚淵玄(ニトロプラス)

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――聖杯戦争のサーヴァントが一人、「キャスター」のクラスを冠する「ジル・ド・レェ」が己の埒外な妄言により暴走。
聖杯戦争はその行き先を一路変更、教会より褒賞付きの「ジル・ド・レェ」討伐が言い渡される。
二重三重にも張り巡らされた罠、虚偽はサーヴァント、そしてマスターの信念をも着実に貫いていく。
その中でセイバー、アーチャー、ライダーは何を想い、何を持ってして駆け抜いていくのか。――

 
本文読まず覚えてる限りで書いてみました。アバウトですね!
(というか『埒外』って単語を使いたかっただけというのは秘密です)

"stay night"とは最早根本から違ってきた第四次聖杯戦争の第三巻。
ネット上でも感想をチラチラ読んでみたのですが、その中で多かったのが、
「虚淵玄節が如実に出てるね」
という意見でしょうか。
自分は恥ずかしながら虚淵玄氏の作品を今まで読んだ事が無いのですが、
評判として聞いているのが、
「近代兵器の描写が鋭い」
という事です。
なるほど、確かにFate/Zero全編に言える事ですが、銃火器の描写がマニアックなくらいに詳しいです。
今回もアーチャーことギルガメッシュとバーサーカーが空中戦をする場面があるのですが、
その場面での戦闘機のくだりが印象的です。
流石に知識の薄い僕には砲弾とかの書き込み様はどこまでいけば「リアル」なのか分からないですが、
魔法、魔術的解釈を優先させる奈須きのこ氏の書き方を良く目にしている自分にとっては、
「ああ、こういう解釈もあるんだなー」
と感心しました。

奈須ワールド全部に通してよく使われる、
というか最早魔術世界を取り扱う作品全般で使われる言葉に、
「発展し過ぎた科学は最早魔術である」
というのがありますが、正にこれを体現しているとも言えるでしょうか。
近代的な戦闘兵器vs魔術。
これこそ、Fate/Zeroの醍醐味の一つなんだと、3巻を読んで改めて思いました。

お互いを貶める緊張感が多くなってきましたね。
ページを捲るのが多少怖くもなりました。
将棋やオセロで勝ち知らずの僕には、
こういう駆け引き性の強い物語は難しいと感じながらも、ワクワクします。
その中でやっぱりクスリとさせ、クーリングダウン出来るウェイバーの存在は大きいです。
いいぞーもっとやれーw


確か全4巻だった記憶があるのですが、
ここからどのように物語が加速していくか、本当に楽しみです。
結末の分かっている物語の筈なのに、こんなに待ち遠しいとは、いやはや、恐れ入りました。
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by lion-cage | 2007-07-29 22:49 | Review-ブック

EX!2 / 織田兄弟

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――悪の組織養成学園「聖クレス学園」に転校し、ようやく周りから受け入れられ始めた主人公『大和一哉』。
「強くなりたい」
彼のそんな想いを良き友人、良き先輩らが優しく時に酷く支えてくれる、素晴らしい学生ライフを過ごしていた。
ある日そんな彼の前に一人の先輩が現れる。
彼女の名前は『古森羽月(こもりはづき)』。
類稀な能力で『索敵』の任務に就いていた『コウモリ女』の先輩は、実はとんでもない甘党だった!
何かにつけて主人公に強く当たる彼女には、人に相談出来ない大きな苦悩があった――


イタリック止めた方がいいのかなー。

というわけで2巻でした。
EX!は以前も書いたように1巻から自分の中でかなり好印象だった作品だったので期待していました。
そしてその期待が期待通りで嬉しかったです。
キャラ同士の掛け合いがとてもリズミカルで、階段を上る時に一定のリズムで駆け上がっていく様な疾走感と爽快感が清々しいです。
新キャラもかなり破天荒なキャラクターだけど決してぶっ飛ばしすぎで破綻している事も無く、物語の中心的役回りをきちんと演じているのは大変参考になりました。

あと題材が生きてる!
特撮モノなら一度は目にしたことのあるだろう悪者サイドの最終手段。
それが今回の主題なのですが、物語として世界観とマッチした自然な解釈が物凄く面白かったですね。

個人的に突っ込みたいのはそろそろフラグが多くなり始めたところでしょうか。
是非等閑にせず回収し切る様頑張っていただきたいです。
あとどう考えても一哉モテモテ過ぎでジェラシー(ぉ

この作品しか読んでないのですが、織田兄弟先生(うわなんか凄い違和感……)の他の作品も読んでみようかな。
そのためには土曜に買った積み本を一つずつ消化していかないと……。
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by lion-cage | 2007-05-21 06:33 | Review-ブック

EX! / 織田兄弟

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――主人公の高校生『大和一哉』は,本気を出さずして100メートルを9秒台で駆け抜ける程の身体能力を持っていた。
同級生の中で明らかに浮いてしまうそんな自分の実力をひたすらに隠し続けていたが,
そんなフラストレーションがある日彼の中で爆発する。
「オレだって全力で走りたい!」
そんな息子の台詞に,母であり元悪の組織の幹部であるミスラはある学園への転校を勧めた。
その学園は一哉が全力を出すのにうってつけなところであり,
しかも生徒の9割が女子生徒という夢の様な学び舎で,年頃真っ盛りな一哉は喜んで転校する。
しかしそこは多くの改造人間の遺伝子を受け継ぐ『悪の組織』の養成学校だった!
蜘蛛の能力を持つ多奈内由良(たなうちゆら)を始めとし,奇々怪々な能力を目の当たりにしていく一哉。
そんな学園に,波乱なんて起きない訳が無かった――


分かり易いようにイタリック使ってみましたが見辛そうで何よりです。
らいおんさんの衝動買いシリーズ第二段は"EX!"です。タイトルは『エクス』と読みます。
昼休み本屋に立ち寄って色々物色していて割と軽率に選んだのがこれでした。

しかし率直な感想を言うと『当たり』です。
なんとも分かり易い主人公の心理。
男なら幼い日に誰しもが憧れた『正義対悪』の構図。
徐々に縮まっていく主人公とヒロインの距離。
そして二転三転するストーリー展開。
どんどんどんどん中身に吸い込まれていきました。

最近読んでいたのが『日常的な非日常』な作品が多く,久々に出会いました『非日常的な日常』。
流石は改造人間の巣窟,出演陣の能力がどれもキャラクターの印象付けに一役買っていて,
ただ取って付けたようなもので無い辺りに好感が持てましたね。
キャラクターの人数も僕としては凄く良い配分だったと思います。
世界観の構成が横文字が多いのにすらーっと受け入れられたのも良かったです。
次回作も出ているようですしこれは読むしかない!

僕の中で引っかかった点は殆どありませんでした。
読みやすくて普通にお勧めしたい一冊ですね。

個人的にヒロインの能力が可愛すぎて惚れそうです。どうしても桃色な想像が……。
嗚呼なんて駄目な子なのこのらいおんは!


本日一度目の記事はこちらから。

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by lion-cage | 2007-05-17 19:41 | Review-ブック

"文学少女"と死にたがりの道化 / 野村美月

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さてファミ通文庫です。エンターブレインですね!
以前から注目していた作品でしたが、今回勢いに任せて購入してバイト中にじっくり読み耽っていました。
そのためかバイトの3時間で呆気無く読破。

兎に角この作品は今まで色々ライトノベルを読んできましたがその中でも主軸となる主人公の語り部口調が物凄いライト。
軽いというよりは端的、くどい表現を一切排除して、見たまま感じたままをスラッと言ってのけるもので、
そのためまず何より分かり易い!
場面の雰囲気がすぐに構図として描けます。
あと展開が超スピーディー。あーっという間に事件が進んでいくのは徒競走しているようで爽快でした。
その部分は主人公の心理描写なども端折られてしまっている感は拭えませんでしたが。

ただ初めての作品にしては題材の選択が少々重すぎたと思いましたね!
多少ネタバレになるのですが、今回この作品のテーマとして取り上げられているのは、
あの昭和文学史の鬼才『太宰治』でして、要所要所で彼の作品と関連付けてストーリーが進んでいきます。
(というかばらしてしまうと『人間失格』なんですけどね)
僕も何度かトライしましたが(しかも本格的に小説読む前なので)その度に内容の無常さについていく事が出来ずドロップアウト。
太宰治はそういう意味でも自分には割かし難易度の高い相手です。
そうなると必然的にそれが主題の今作も、多少敬遠したくなる要素になってしまうわけでして……。
上で展開の流れの良さを言いましたが、逆にその説明パートは如何ともしがたい温度差を感じてしまいました。
確かに"文学少女"を強く印象付けるとするならば、日本の文学の最高峰の一人たる太宰治はその破天荒な作品も相まって最適なんだろうとは思いますけどね。

あとヒロインのキャラをもっと際立たせてもいい気はしました。
これではただの変人で収まっちゃっている感じなので……。

上で書いた太宰パート以外の読みやすさは保障します。
文字を普段読まない人でもとっつき易いだろう一冊(だと思います多分)。

あー感想を上手く書く能力が欲しい。
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by lion-cage | 2007-05-15 23:56 | Review-ブック

刀語第五話 賊刀・鎧 / 西尾維新

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久々の更新です。
活字を書く暇も無いくせに読む癖だけは止まりません。なんたる失態!

講談社BOX、衝撃12ヶ月連続刊行企画も中盤に差し掛かろうという今月は五月。
五月晴れというには少々気温が無遠慮な日々ですね。

西尾維新は自分も筋違い勘違いも込みで少なからず影響を受けているので、こう安定して新作が読めるのは否応無しに嬉しいです。
(最近ファウストも出ないですし、りすかも零崎もファウストで既に読んだ内容なので)

今回の作品は西尾維新らしさが随所に見られましたが,全体的に見て「らしくない」作品だったとも感じます。
人間の人間たる人間臭さが西尾フィルターを通る事なく文面に出ていたというか。
それがいいのか悪いのかといえば多分読む人それぞれですね。
僕としては「ニンギョウがニンギョウ」に代表される西尾維新節フルスロットルよりかはこれくらいの温さは、まだ一般人であろう自分には浸かり易いお湯です。

まぁそもそも12ヶ月連続刊行っていう時点でかなりの冒険なので,
そんな中で効用の強すぎる薬風呂に身を沈めていたら海外製ニシンの酢漬けみたいになっちゃいそう!

しかしそれにしてもこのシリーズは戦闘シーンが少ない!
もうちょっとその成分があっても面白そうだとはいつも思うわけです。
あとネーミングセンスを分けて欲しいです(ぉ

久々の更新過ぎて程度が分からないLionさんでした。
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by lion-cage | 2007-05-11 19:22 | Review-ブック

涼宮ハルヒの分裂 / 谷川流

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4/1発売だったのを知らなく、mixi日記にて友人が購入している事を書いていて初めて知りました。
悶々としつつ徹夜して昼寝して購入。

一目表紙を見て、
「いとうのいぢさん、絵の雰囲気変わったなー」
って思ったのが第一印象。
パッと見別の作品かとも思えました。

分量的には一気読み出来る量だったので集中して。

感想なのですが、いつもの語り部であるキョンのどこか堅苦しい回りくどさが更にUPしていて、
その一般人にはパッと思い浮かばない例え方がやはり読んでいて愉快でした。
このシリーズの持つ独特の描写、世界観についてはもう言わずもがなです。
普通の人間には介入できないドタバタ活劇はそのままで、やっぱり面白いですねこのシリーズは。

しかしその反面、不服に思った点もたくさんあったというのが正直な意見です。

今回の内容は、普段割かしライトに『涼宮ハルヒの憂鬱』を楽しんでいる僕にとっては、
どこか背筋をピンと伸ばした、かこつけた内容になっているのが鼻に触りました。
上記の通り、今作の描写はいつもより2割増しで回りくどく、
それがいい方向に働いている場面もあったのですが、
逆に気になる部分も少なからず存在しています。
特に中盤以降、2つのルートに分かれて展開されていくのですが、この切り替えしで次回に引っ張っていく調子が、
いつものハルヒに慣れている自分にとって首を傾げたくなるものでもありました。
それは内容というのもあるのですが、パート毎での文章の余白の組み方だけでうーんと。
なんか稚拙だなーって。

あとそれぞれのキャラクターが持つ雰囲気の不自然さも気になりました。
新キャラ4人(厳密にはその内2人は既に出演済ですが)の存在感が今までのキャラクターに完全に食われている、
悪い言い方をすれば、取ってつけたような、いる必要性すら疑問符がついてしまう、そういうものでした。
旧キャラもどのメンバーも普段持つ、暴走とも思えるエネルギーが影を潜め、
気づけばキョン君ばっかり重量のあるストーリーになってしまってるのが一番残念。

僕が『ハルヒ』シリーズに望むのは、万人が軽く読め、それでも深く楽しめる作品です。
これからどのように展開されていくのか予想できない内容でしたが、
これはいい意味でも、悪い意味でも僕は考えています。
誰しもが納得できるエンディングを期待しています。
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by lion-cage | 2007-04-02 22:08 | Review-ブック

本当はツンデレなグリム童話 ツングリ! / 出海まこと

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実家にて知人の部屋の掃除中に発見して、
「要らないからあげるよ」
と言われた一冊です。
何を考えているんだエンターブレイン!

まぁタイトルを見れば分かる通り、元ネタは世界中で親しまれているグリム童話です。
要は少し前に流行った、『本当は怖いグリム童話』のパロディですね。
『ツンデレ』というジャンルが世に蔓延るようになってもう数年経ちますが、
まだまだ衰えを知らないというのが良く分かりますw

ざーっと読んでみてその拡大前衛解釈っぷりに唖然。
いや、人間の妄想力って凄いなーと素直に思いましたよ。
文章の内容的には僕にはなんとも言えないですが、
内容のゆるさとイラストレーターのフニフニ感に妙な連帯感があって、
なんともこっぱずかしい作品でした。
ただし所々文章が乱暴すぎるので、そこは自分的には受け入れられなかったです。

軽いノリで読めるので、まぁ興味のある方はらいおん亭に来た時にでも……。
だけど決してオススメは出来ません! そういう人用限定。

僕にはこれ以上感想書けません!
柏餅よもぎ先生の絵のタッチは嫌いでは無かったです(ぉ
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by lion-cage | 2007-04-01 19:55 | Review-ブック

Fate/Zero Vol.2 -王たちの狂宴- / 虚淵玄(ニトロプラス)

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バイト中にmixiを見ていて、そういや本日発売だったっけと思い出し、
色々調査したところ予約していなくても購入出来るほどらしいので、
バイトが御茶ノ水という地の利を存分に生かして秋葉原のメッセサンオーでGET。
家へ帰ってからタスクが残っているのにも関わらず今の今までずーっと読んでました。
 
ハテナの方でFate/Zeroの第一巻について(超適当に)レビューしておいたのでアドレスをペタリ。
http://d.hatena.ne.jp/Lion-mps/20070116#p3

一巻の頃から思っていた通り、テンポの良さ、戦術に長けた描写、
そして多いながら各自が生きているキャラクターが非常に素敵です。
キャスターの禍々しい狂気、
ランサーの儚いまでの仁義、
そしてセイバー、アーチャー、ライダーが内に秘める(一部外に開放し過ぎな人もいるけど)それぞれの王気(どうやら『オーラ』と読むらしい)、
全てが鋭い匕首のように脳に叩き込まれていく感じがしました。
一巻を読み直そうと思ったんですが友人に貸し出し中でして比較する事が出来なかったんですが、
僕が読んだ時にあった違和感が抜けていました。
前回の感想で僕が保留にしていた、『同人の匂い』ですが、
ここまで世界感を消化して独自のスパイスで昇華させていれば、
もう原作を抜きにして楽しめていました。
作者の、
「俺がFateを書くとこうなるんだ!」
という一本気がズン! っと伝わってきましたね。
そんな意味でも僕の中では高評価でした。

あとは僕が武器の描写にどれだけついていけるか、
余白の取り方をどれだけ妥協できるか、になりそうなので割愛w

ライダーが本当に良いキャラクターしています。
というかもう言っていいと思うけど征服王イスカンダルなんですが、終盤で自らの願望を吐き出すシーンがあるんですよ。
その場のシチュエーションを頭の中で描くと、いや本当に大きな男なんだなーって思うんです。
己の欲一つで臣下を動かし、侵略し、蹂躙し、征服した王。
ただただ貪欲な王のその気風に、人々は憧れていったんだなーって。

当然のようにこれはあくまで「Fate/Zero」という世界観の中での話であり現実のものではありません。
でもやはり僕も一人の男として生を受けた訳で、こういう生き様には少なくとも羨望を持ちます。
いやー僕には王気(オーラ)が足りません!
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by lion-cage | 2007-03-31 23:55 | Review-ブック