涼宮ハルヒの分裂 / 谷川流

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4/1発売だったのを知らなく、mixi日記にて友人が購入している事を書いていて初めて知りました。
悶々としつつ徹夜して昼寝して購入。

一目表紙を見て、
「いとうのいぢさん、絵の雰囲気変わったなー」
って思ったのが第一印象。
パッと見別の作品かとも思えました。

分量的には一気読み出来る量だったので集中して。

感想なのですが、いつもの語り部であるキョンのどこか堅苦しい回りくどさが更にUPしていて、
その一般人にはパッと思い浮かばない例え方がやはり読んでいて愉快でした。
このシリーズの持つ独特の描写、世界観についてはもう言わずもがなです。
普通の人間には介入できないドタバタ活劇はそのままで、やっぱり面白いですねこのシリーズは。

しかしその反面、不服に思った点もたくさんあったというのが正直な意見です。

今回の内容は、普段割かしライトに『涼宮ハルヒの憂鬱』を楽しんでいる僕にとっては、
どこか背筋をピンと伸ばした、かこつけた内容になっているのが鼻に触りました。
上記の通り、今作の描写はいつもより2割増しで回りくどく、
それがいい方向に働いている場面もあったのですが、
逆に気になる部分も少なからず存在しています。
特に中盤以降、2つのルートに分かれて展開されていくのですが、この切り替えしで次回に引っ張っていく調子が、
いつものハルヒに慣れている自分にとって首を傾げたくなるものでもありました。
それは内容というのもあるのですが、パート毎での文章の余白の組み方だけでうーんと。
なんか稚拙だなーって。

あとそれぞれのキャラクターが持つ雰囲気の不自然さも気になりました。
新キャラ4人(厳密にはその内2人は既に出演済ですが)の存在感が今までのキャラクターに完全に食われている、
悪い言い方をすれば、取ってつけたような、いる必要性すら疑問符がついてしまう、そういうものでした。
旧キャラもどのメンバーも普段持つ、暴走とも思えるエネルギーが影を潜め、
気づけばキョン君ばっかり重量のあるストーリーになってしまってるのが一番残念。

僕が『ハルヒ』シリーズに望むのは、万人が軽く読め、それでも深く楽しめる作品です。
これからどのように展開されていくのか予想できない内容でしたが、
これはいい意味でも、悪い意味でも僕は考えています。
誰しもが納得できるエンディングを期待しています。
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by lion-cage | 2007-04-02 22:08 | Review-ブック


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